意見広告 藤沢の子どもたちを守ろう【3】 〜「公民教育がおかしい」 2〜
近年、わが国は東日本大震災、尖閣、竹島、普天間基地問題等、未曽有の災害や領土、国防上の問題が相次いで発生したが、それらへの対応が不十分で国益を損なったと思う。この様な非常事態におけるリーダーの国家観、国民としての自覚、皇室の存在の重要性が改めてクローズアップされた。しかしそれらの資質を身につけ、学ぶための「公民教育」が適正になされているかと言えばNOだと思う。
中学公民教科書には既存の五社と自由社、育鵬社(藤沢市で採用)の計七社があるが、既存の五社には国家を理解させる視点が余りにも欠けているように思う。既存の五社の内の三社は公民教育を以下のように説明している。「公民という人間は、現代社会に存在する様々な問題を、他人ごとではなく自分の問題として受け止め…(東書)」、「公民的分野の学習では、現代社会の諸問題について、その事実を知り、原因を明らかにするだけではなく…(帝書)」、「自分らしく生きるため、みんなが幸福になるための学習です(日文)」。ここには、国家、国民という視点がスッポリ抜け落ちていないだろうか。
拓殖大学総長の渡辺利夫氏は育鵬社の公民教科書の巻頭言で「主権国家の概念を強化せよ」と言われる。主権国家とは国民の生命と財産を守るための、領土、領海、領空に対する防衛であり、防衛意識である。拉致被害者の認識が遅れたのも、この様な意識の欠如であり、繰り返してはならないと思う。次回はフランス革命を中心に取り上げたい。
藤沢市の教育を考える会
TEL:080-2042-1185
mot-w@tea.odn.ne.jp
能登地震に学べるか。3月29日 |
|
|
|
|
|