2013年藤沢市成人式実行委員会の委員長を務める 三浦 惇さん 弥勒寺在住 20歳
10年先の想い出のために
○…「昔から地元が好きで、地域で活動したかった」と実行委員に応募。7人のメンバーで話し合う中で、自然に委員長に推されたという。指名の理由を「皆を引っ張るというよりは、全体の雰囲気を盛り上げるタイプだからかな。いじられ役だからかも」と照れ笑いを見せる。「学級委員は1度だけ。特にリーダー経験は多くない」と話すも、メンバーからは「普段はムードメーカーで、肝心な場面をきちんと締める責任感もある」と信頼は厚い。
○…村岡小、村岡中を卒業し、法政二高から法政大学へ。専門課程で地域福祉や社会貢献などを学び、授業の実習ではNPO法人と協力して、公園の植栽や山岳コースの整備などにも取り組む。「自分が動くことで地域社会や住民と積極的に関わっていければ」と意欲を見せる。今後は東日本大震災の被災地ボランティアにも参加したいという。課外活動では、和楽器のサークルに所属し、尺八を吹く。入会の動機は「見学会の時の雰囲気が良かったから」とあっさり。「尺八はまず音を出すのが難しかった」と笑い、定期演奏会に向けた地道な努力や苦労も楽しんでいる様子だ。
○…実行委員は式のうち、第2部の「記念事業」を企画・運営する。目玉は、スライドショー「ぶらり途中下車の旅」だ。市内の中学19校と白浜養護学校を訪ね、校舎や風景、かつての担任教諭のメッセージ付き写真などをスライド上映する。自身も撮影に5校以上を訪れ、元担任と連絡が取れなかったり、協力を得られないこともあったりと苦労は絶えなかった。「新成人の心に強く訴えると思うし、印象にも残るはず。10年先、ずっと先にも想い出として残るような式に、絶対してみせる」と力を込めた。難しいことへの挑戦をさらりと語る笑顔は、周りに安心を与えるリーダーらしい表情だった。