湘南藤沢市民マラソンの発起人で、実行委員・市民代表を務める 佐藤大磨(だいま)さん 朝日町在住 40歳
感謝の気持ちが原動力
○…今年で3年目を迎える「湘南藤沢市民マラソン」。発起人として2011年の第1回大会の立ち上げから携わる。「藤沢の海岸線は、富士山や江の島などロケーションが最高。自分も学生時代によく走ったけど、あの気持ち良さをみんなで味わえたらと思って」。8000件の署名集めなど、苦心して開催にこぎつけた大会は、今ではすっかり藤沢の定番イベントに。参加者も回を増すごとに着実に増加し、今回は中学生から70代以上の高齢者まで1万人が海岸線を駆け抜ける。
○…生まれも育ちも藤沢。藤沢小、藤沢一中時代は野球、湘南工科大学附属高校ではラグビー部で汗を流した。現在は家業を継いで寿司屋「笑楽」の板前として腕を振るう。また、1男2女の父親で、息子が所属する少年野球チームのマネージャーも務めるなど、プライベートでも精力的に活動する。「子どもたちの面倒をみるのが楽しみなんです。チームが強くなってくれるともっと嬉しいんですが」と笑う。
○…地域を盛り上げる力になりたいという想いは、自身の娘が生まれた時の経験がきっかけになったという。「小さめに生まれたので、なかなか退院できなくて。藤沢市や病院など、たくさんの人に助けてもらいました」。支えてくれた人たちへの恩返しの気持ちが、活動の原動力になっている。
○…マラソンに出場するランナーたちには走ることはもちろん、レース後に観光を楽しんでもらうという開催意図もある。飲食店を営む身としてもこの大会が藤沢の商店をもっと活気づける起爆剤になってくれればと考えている。「地元野菜を使った料理を振る舞うなど、個人的にも盛り上げていきたい。ランナーや地元のみんなの楽しい思い出になってくれたら嬉しいですね」と目を細めた。スタートの号砲は、2日後に迫っている。