藤沢清流高校の平山歩実さん(3年)がこのほど、県の「第31回高校文芸コンクール」の「短歌の部」と「小説の部」で、それぞれ最優秀賞にあたる「県知事賞」と「県教育長賞」を受賞した。同コンクールは「平成24年度神奈川県高等学校総合文化祭」の文芸部門。同文化祭で2冠に輝いたのは平山さんただ一人。
3224作品の中で県知事賞を受けた平山さんの短歌は「画面越し/仮の名前で呼び合って/つながっている/君は誰なの」。選考した歌人の谷岡亜紀氏に「君は誰なの、という存在への問いかけは、『私』とは誰なのかという普遍的な命題へも通じる」と評価された。
186作から県教育長賞を受けた小説「ビスクドール」は、果たせぬ恋心を抱えた女性「チズ」の魂が人形に乗り移り、時空を超えて想いを実現しようとする幻想的なストーリー。文芸評論家の富岡幸一郎氏は講評で「淡くはかない夢幻的な物語。設定、リアリティ、描写力と筋の運び方、どれをとっても文句のつけようがない」と絶賛した。
文芸コンクールは「小説」「短歌」「俳句」「詩」の4つの部に、65校7681作品の応募があった。同文化祭では文芸のほか美術や演劇など25分野の発表や展示などが行われた。
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