藤沢北警察署(永野弘幸署長)が行っている「いのちの大切さを学ぶ教室」が3月14日、神奈川県立藤沢工科高校(木南郁男校長)で開かれた。この日は、1年生240人が犯罪被害者について学び、『命の大切さ』について考えた。
同教室は、中・高生を対象に犯罪被害者の状況や気持ちを伝え、「命の尊さ」について考えてもらおうというもの。
教室では、最初に実際の被害者家族が出演している再現ドラマを上映。傷害事件で子どもを失った母親、交通事故で両親を亡くした子どものエピソードに、生徒たちは真剣な表情で見入っていた。
その後、NPO法人神奈川被害者支援センターの高森節子さんと加藤美枝子さんが、「被害者の心の痛み」や「社会のモラルを守ることの大切さ」などについて生徒に語りかけた。
同署は「いじめを苦にした自殺などのニュースが多い。こういった活動を通じて、自分の命、他人の命を大切にすることを子どもたちに伝えていきたい」と話した。
思いやりの気持ちを
この教室は、警察庁が企画し全国各地で開かれている。北署では、2011年度から始め、今回が3校目。中学生・高校生の若い世代を対象にしており、自らが加害者になってはいけないという規範意識を向上させることを目的としている。
神奈川県の実施主体となる県警本部によると、「この世代は、精神的にも身体的にも大きな変化を経験する時期。大人と子どもの狭間で見えない将来への不安を抱え、子どもから大人への過渡期にある生徒が、犯罪被害者やその家族などが置かれている立場、命の大切さについて理解を深めることが大切」としている。
同教室は、「社会全体で犯罪被害者などを思いやり支える機運を醸成する」「他人を思いやることで加害者にならないという規範意識を向上させる」「被害者も加害者も出さないまちづくりの促進」という効果が期待されている。
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