筍の皮がフラワーアートに変身―。
湘南台在住の丸山直江さんが3月15日、筍の皮を使った創作フラワーデザインのテキスト本「孟宗竹の筍の皮で花をTEXT BOOK」を出版した。
同書は、初心者でも簡単に制作できるようにと、型紙の説明からこての使い方、接着剤の使い方など、わかりやすく説明されている。丸山さんは「筍の皮の持つ特徴を生かした創作フラワーの楽しさをみなさんに伝えたくて。挑戦してみてほしい」と話している。
筍の皮を使って花を作ろうと思ったきっかけは、円行公園で活動しているボランティア団体・竹林の会の池田稔代表に「筍の皮の活用法はないか」と依頼されたことだった。丸山さんは「幼い頃、筍の皮を三角にたたみ、梅干を入れておやつにした懐かしい思い出があって。何とか活用できないか」と模索した。今から4年程前、竹林を散策していたときに、筍の皮がめくれ落ちる光景に出会ったという。「筍の皮が持つ素材としての魅力と美しさに感動して」と筍の皮を使ったフラワーアートを始めた。
それから4年、本を出版するまでの道のりは決して平坦ではなかった。「筍の皮はバリバリしているので、そのままではこてをあてられない。まずは水につけて柔らかくしてから、乾かないうちに1輪仕上げないと」と丸山さん。2年間、試行錯誤を重ね満足のいく作品を作り上げた。「初めて完成したときは嬉しかったし、蕾の膨らみを出せたときは楽しかった。偶然の産物からうまくいくことが多いので、全然飽きない」と魅力を話す。
丸山さんは、日本フラワーデザイナー協会の名誉本部講師を務めるなど、半世紀にわたって花と関わってきた。現在も自宅で教室を開くなど、幅広く活動している。丸山さんは「若い世代に技術を継承し、指導者を育てていきたい」と今後の抱負を語った。
なお同書は、湘南台の文華堂で購入できるほか、藤沢市総合市民図書館と湘南大庭市民図書館で閲覧できる。1冊1800円(税別)。
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