県立藤沢総合高校(増渕広美校長)で5月15日、京劇の体験授業が行われた。講師を務めたのは、桜美林大学の袁(えん)英明(えいめい)講師。袁講師は女優として、中国で数多くの京劇公演で主役を務めた経験を持っている。
同校は「京劇体験を通して、人間の表現の魅力と幅広さに気づいてくれれば。今後も、広い視野で色々な表現を学んでほしい」と話した。
プロの演技を体感
京劇は、役者が豪華な衣装や派手な舞台化粧で演じる中国の古典演劇。義理人情を描いたものや「三国志」などの歴史芝居などが多く、日本の歌舞伎に共通する部分も多い。
体験授業の前半は、京劇や中国古典文化の講義を学んだ後、袁講師が実際の演技を披露。生徒たちは日頃目にすることない中国演劇の表現に触れ、感嘆の声を上げていた。
後半では、生徒たちが実際に京劇の演技に取り組んだ。槍を使った練習では、生徒らは2人1組に分かれ、講師の指導を受けながら殺陣(たて)の動きに挑戦。生徒からは「独特の足運びがあって難しい」などの声が上がっていた。
また、「羽衣」と呼ばれる長い布を使った演技では、生徒たちは羽衣の扱いに苦心しながらも、真剣な眼差しで模範演舞の動作を再現していた。
袁講師は「高校生に京劇を教えるのは初めて。中国の古典に興味を持ってくれるか不安だったが、みんな熱心に取り組んでくれて嬉しい」と語った。
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