神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2013年6月28日 エリアトップへ

第5回全日本ユースライフセービング選手権大会・サーフレース部門で優勝した 上野 真凜(まりん)さん 鵠沼海岸在住 16歳

公開:2013年6月28日

  • X
  • LINE
  • hatena

ひたむきに海を見守る

 〇…高校生ライフセーバーの頂点を競う全国大会で、ライバルを押さえ優勝を決めた。沖まで泳いでタイムを競うサーフレースでは、波をとらえるテクニックや泳力はもちろん、地形や潮の流れを見極める力や経験値が勝敗を分ける。「ほかの選手が右にそれた隙にゴール地点を確認して一気に抜いた。1位は嬉しいけれど、ボードレースではジュニア時代からのライバルに負けてしまって悔しい」。タイムにこだわるのは、海での救助のほか陸での心肺蘇生や怪我の手当など、その先に「救える命」があるから。あどけない素顔にのぞく使命感が印象的だ。

 〇…小学1年生から所属する西浜サーフライフセービングクラブでは、社会人や大学生とともに早朝5時半から厳しい訓練に励む。「練習がキツくて嫌になることもあるけれど、先輩や仲間が居るから頑張れる」。それを裏付けるかのように、先日の大会ではリレーで3位からの逆転勝ちに貢献。「波が味方してくれた。リレーだとびっくりするくらい底力が出る」と愛くるしく笑う。そんな一途な姿から、仲間に愛されている様子が容易に想像できる。

 ○…小・中・高校と、自宅から程近い湘南白百合学園に通う。Tシャツにショートパンツ姿で自転車にまたがり、海岸線の風を切る姿は、まさに生粋の湘南ガール。「海のように広い心を持ち、凜とした女性になりますように」。サーファーの父親の願いが込められた名前どおり、「大会で勝つことが目的ではなくて、事故を未然に防ぐことが私たちの役割」と凜とした表情。

 ○…昨夏はガードとして初めて海水浴客の安全を見守った。ライフセーバーが手をつないで行方不明者の捜索にあたる「ヒューマンチェーン」も初めて体験。遺体を前に、改めて監視の大切さを思い知った。「ショックだった。もっとしっかり海を見守らなきゃ」。この夏も常に緊張感を持ちながら、ひたむきな気持ちで海の安全に眼を光らせる。
 

藤沢版の人物風土記最新6

松井 眞之さん

設立35周年を迎えた湘南シティ合唱団の指揮者を務める

松井 眞之さん

町田市在住 77歳

4月19日

橋本 浩司さん

災害ボランティアを行う「王子プロジェクト」の代表

橋本 浩司さん

亀井野在住 54歳

4月12日

武見 勉さん

4月1日付けで藤沢商工会議所青年部会長に就任した

武見 勉さん

辻堂元町在住 47歳

4月5日

斎藤 光昭さん

「湘南男声合唱団」の会長を務める

斎藤 光昭さん

花の木在住 79歳

3月29日

田村 嘉規さん

空き家の利活用促進を狙うアドバイザー協議会藤沢支部長

田村 嘉規さん

湘南台在住 52歳

3月22日

金子 順一さん

2月19日付けで江の島観光会の会長に就任した

金子 順一さん

江の島在住 54歳

3月15日

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook