市内入町町内会の和田健一さん(51)がこのほど、同町内会の山車の屋根に付ける彫刻の「破風(はふ)飾り」を、手作りで完成させた。作品は山車の前後に取り付けられ、前方の「龍」と「鳳凰」、後方の「雲」の計3点。
同町内会によれば、老朽化のために約2年前に新調された山車に対して、地域住民からは「飾りが寂しい」という声が挙がっていたという。そこで、昔から趣味で手彫りの彫刻を作っている会員の和田さんに、新たな破風飾りの作成を依頼。町内会は「材料も丈夫で質の高いケヤキを使い、見事な作品が完成した。この先長い間山車を飾ってくれるはず」と話した。
和田さんの作品を取り付けた山車は、8月27日(火)の藤沢諏訪神社例大祭で、お囃子を乗せた神輿の先導で初めて一般に披露される。
作業通じ 木と会話
普段は印刷会社で、システム管理の業務に就いているという和田さん。そのため、制作に充てられる時間は、土日などの休日のみだという。飾りの制作には約2年を費やし、同町内会のかつての山車や、他地域の古い山車飾りの写真などを参考にしながら、図柄のデザインも一から作りあげた。
和田さんは「良い木を彫っていると、木が語りかけてくるように感じる。光の当たり方も意識し、山車の飾りとして遠くから見ても映えるように工夫した」と感想を語った。
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