辻堂青少年会館が50年 節目に記念誌の作成も
辻堂青少年会館(伊藤和子館長)が今年、開館50周年を迎えた。同館は、建設費用の半分を地域住民らが負担し、町内あげての協力で誕生した。その思いを風化させないようにと、初めての記念誌作成や子どもによる記念イベント開催などの準備が進められている。
伊藤館長によると当時、辻堂駅前町内会には、自治会などの各団体が話し合いをする場所がなく、会館建設を望む声が多かったのだという。そういった要望を受ける形で町内会は、1962年に会館建設促進委員会を発足させ運動を始める。会館は、町内だけでなく辻堂全体で使用でき、少しでも社会に役立つものを目指した。同委員会は、問題となっていた青少年の不良化防止に役立ち、子どもが放課後を楽しく過ごせる施設にと青少年会館の建設を決めた。
同館は63年、430世帯におよぶ町内会の寄付により建設された。建設総工費は700万円。このうち町内会の寄付金は350万円。負担額はその半分に及び、町ぐるみの善意の気持ちが伝わってくる。
建設費の内訳は、半分が住民の寄付、残りは市や県の補助金が当てられた。住民には、10万円以上の寄付者8人に紺綬褒章が、また、5万円以下5千円までの44人に褒状が授与されその善意を称えた。
会館は現在、青少年の居場所として、サークル活動やクラブ事業、講習会などで利用されている。50周年記念イベントは11月を予定。その運営は子どもたちが中心となって行われる。
思いを風化させない
伊藤館長と運営委員が中心となって、記念誌の作成を進めている。これは、会館に携わった人々の思いや、これまでの活動を一冊にまとめようというものだ。伊藤館長は「建設の経緯や、活動の様子などの記録を残さないと、皆さんの思いが風化してしまうと思った」と作成の理由を話す。これまで周年を記念した催しは行ってきたが、一度も記録をまとめたことがなく、資料集めも苦慮している。
記念誌には、年表や写真、寄稿文などを掲載する予定。また、どんな細かいことでも反映させたいとエピソードの募集を行っている。
募集内容は、文章や写真。申し込みは、9月9日(月)必着で住所、氏名、電話番号を記入し、文章・写真を添えて、〒251―0047辻堂2の8の31辻堂青少年会館へ郵送または持参する。問い合わせは同館(【電話】0466・36・3002)へ。
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