全日本女子ユースサッカー選手権で４連覇した「日テレ・メニーナ」のゴールキーパー 中澤 唯さん 湘南台高校２年
「なでしこ」目指す守護神
○…「なでしこジャパン」にも多くの選手を輩出してきた女子サッカー界の名門「日テレ・ベレーザ」。その下部組織「メニーナ」で背番号１を背負いゴールマウスを守っている。１月７日に決勝戦が行われたクラブチーム日本一を決める「全日本女子ユースサッカー選手権」では大会史上初の４連覇を果たした。「１年間目標としてきた大会なので、優勝できてほっとしています」と微笑む。
○…幼い頃から運動神経抜群で活発な性格。「友だちも男の子ばかりでした」と笑う。小学校３年生の時、地元のクラブに入団。当時のポジションはＦＷやＭＦで、「ベレーザ」に所属していた澤穂希選手が憧れの存在だった。中学進学時に指導者から「メニーナ」のセレクションを知らされ「全国レベルのチームでできるチャンス」と参加を決めた。しかしフィールドプレーヤーとしては落選。「どうしても入団したい」と未経験だったＧＫを受けたところ、身体能力の高さを買われて合格した。１６３cmと身長は高くないが、抜群の反応を誇る。「相手のシュートを止めるのは点を取るのと同じぐらいうれしい」。責任の重さをやりがいに感じている。
○…湘南台高校の２年生。授業が終わるとすぐ、よみうりランドの練習場へと向かう。自宅までは片道２時間近い道のりだが「つらいと思ったことはありません」とさらり。「年齢に関係なく仲がいい。チームメートとはカラオケに行ったり海に遊びに行ったりします」と高校生らしく青春を謳歌することも忘れない。
○…「全日本ユース」では、後輩選手と交互で試合に出場するなどチーム内の競争は激しい。「まずはポジションを確保すること。チームとしては次の全日本ユースで５連覇」が目標だ。その先にはベレーザへの昇格、将来の「なでしこ」入りを夢見る。「Ｗ杯やオリンピックに出て活躍したい」。その思いを現実とするため、自らを磨く日々が続く。
