「大切なのは道と水」 語り部が震災の教訓語る
藤沢市建設業協会主催の復興支援フォーラム「東日本大震災を風化させない」が1月29日、藤沢市民会館で開催され、約250人が講演に耳を傾けた。
前半は、仙台建設業協会副会長の深松努さんが講演。同協会が、震災直後から重機を使ってがれきを撤去し、道路確保をした話や、水産加工会社で、腐った魚と包装とを分別して海洋投棄したこと、遺体の仮埋葬と遺族の立ち会いにも携わった体験などが語られた。深松さんは、「災害時は消防や自衛隊などの公助は期待できない。地元建設業者による道路確保が何よりも大切。また、水と燃料も不可欠」と力強く訴えていた。
後半は南三陸町で語り部ガイドを務める消防団員の阿部博之さんが講演。津波によって町役場や警察が機能を失い、無法地帯になってしまった中、消防団が活躍したエピソードほか、地域のつながりの大切さなど、震災からの教訓を語った。
|
|
|
|
|
|