神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2014年3月21日 エリアトップへ

「秘密基地」で竹炭づくり シニアの生きがいの場に

公開:2014年3月21日

  • X
  • LINE
  • hatena
▲壮大な富士山を背に竹割りに精を出す
▲壮大な富士山を背に竹割りに精を出す

 壮大な富士山を一望する市内打戻の里山―。溌剌とした表情のシニアが集い、いきいきと竹炭づくりに励む「秘密基地」がある。

 その名も「金子牧場竹炭くらぶ」(吉田敏明代表)。2004年に金子栄昭さんと古屋昌壽さんが発足した市民サークルだ。金子さんが所有する山林を拠点に、竹伐採や竹炭づくりによる環境保全のほか、一般市民への竹炭製品提供を通じて、健康的な生活を提案している。会員54人のうち、その多くが定年退職後のシニア世代。週1回の活動日には、平均20人が竹炭づくりに情熱を燃やしている。

 サークルと言えど、竹炭の品質にこだわる姿勢や、本格的な設備は企業さながらだ。竹林1650坪、300坪の敷地には、炭焼き工場(炭窯3基、燻煙窯、竹酢液蒸留装置)をはじめ、炊事場、囲炉裏付き休憩所「創栄庵」、富士山見晴し台まで揃う。「大半が会員の手づくり。知識も技術も無いが、体力とやる気だけはあるからね」と笑い合う。

 手探りで始めた竹炭づくりだが、ノウハウ習得のために山梨県や南足柄市へ訪れ、技術向上に努めてきた。

 特に炭焼きは失敗が絶えず、竹にまんべんなく火を通すのに何年も試行錯誤したという。ドラム缶に始まった炭窯は、熱効率が良く900℃まで上昇する耐火レンガへと改良。竹の入れ方も横から縦へと変遷を辿った。「良質な竹炭は硬く、叩くとキンキンと高く澄んだ音が鳴る。苦労の甲斐もあって品質には定評がある」と笑う。「体力勝負で、きついことも多いが、気の置けない仲間との作業が楽しい。生きがいだね」。今日も里山には、笑い声とともに炭窯から煙が上がる。

▼試行錯誤した炭窯に薪をくべる
▼試行錯誤した炭窯に薪をくべる
昼休憩は囲炉裏を囲んで
昼休憩は囲炉裏を囲んで

藤沢版のローカルニュース最新6

GWに子どもフェスタ

GWに子どもフェスタ

スタンプラリーも

4月20日

自分だけの宇宙を作ろう

自分だけの宇宙を作ろう

GWワークショップ

4月20日

お宝絵画や現代アート

お宝絵画や現代アート

約50点一堂に

4月19日

細密な植物アート110余点

細密な植物アート110余点

「たんぽぽの会」が作品展

4月19日

今はなき小字を知る

今はなき小字を知る

21日に善行雑学大学

4月19日

私立小の魅力紹介

私立小の魅力紹介

21日、テラスモール湘南

4月19日

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook