東日本大震災発生から3年を迎えた3月11日、御所見地区の福祉関連施設・団体が集まり、障害者支援施設「湘南希望の郷」で災害時のための炊き出し訓練が行われた。
当日は同地区の障害者施設や高齢者施設、社会福祉法人や包括支援センターなど13施設・団体から25人が参加。市防災危機管理室や、地区の防災組織連絡協議会と民生委員も協力し、コンクリートブロックを組んだ手製のカマドと鍋、新聞紙を使い炊飯を行った。
燃料の新聞紙は、棒状に固く絞るようにして密度を高め、長時間使えるように加工。参加者らはカマドの組み方や鍋の位置なども工夫し、新聞紙の量で火の勢いを調整しながら、25分ほどで約10合の米飯を炊き上げた。
参加者からは「貴重な体験ができた」「今回得た知識と経験を、ほかの場所でも伝えていきたい」といった声が上がっていた。
この訓練は、同地区の福祉事業者が種別を越えて集まり、災害対策のためのネットワークを作ろうと2011年6月から行っている勉強会の一環。各事業所の中で炊き出しを経験したことのない職員を対象として、非常時に電気やガスを使わず身近な道具を使って調理ができるように、実際の体験を通して学ぶために行われた。
勉強会の事務局を務める(社福)光友会は「異なる分野の福祉施設が連携して防災ネットワークを作っているのは、おそらく市内でも御所見地区だけ。これからも協力して、非常時に備えていきたい」と話した。
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