神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2014年12月12日 エリアトップへ

技能五輪アビリンピック 藤沢から2人 メダル獲得 全国の舞台で技術力光る

文化

公開:2014年12月12日

  • X
  • LINE
  • hatena
メダルを胸に笑顔の中山さん(上)と永田さん
メダルを胸に笑顔の中山さん(上)と永田さん

 11月28日から12月1日に愛知県で開かれた「第52回技能五輪全国大会」機械組立て種目で、市内土棚のいすゞ自動車高等工業学校に所属する中山竜さん(22)が銅賞を獲得。11月21日から23日に同県で開かれた「第35回全国障害者技能競技大会」(通称・全国アビリンピック)歯科技工種目では、市内川名の株式会社横浜歯研に勤務する永田英司さん(42)が銀賞に輝いた。

技能五輪 銅賞いすゞ・中山さん

 23歳以下の青年技能者が41の職種で技能レベル日本一を競う「技能五輪全国大会」。3大会連続の出場となる中山さんは、前回大会で敢闘賞を受賞。今回はさらに上を目指して1年間、修練を積んできた。

 出場した「機械組立て」は、ヤスリなどを使い、金属部品を0・01㎜以下の精度で調整、加工、組立をする種目。通常約1週間かかる作業を7時間でこなすため、高い技術だけでなく、精神力も求められる。

 当日は「焦りはなく平常心で臨めた」と中山さん。終盤、装置が作動しないトラブルも起きたが、すぐに原因を突き止めて対処し念願のメダルを手にした。

 いすゞ自動車(株)藤沢工場は、20年以上休止していた技能五輪への出場を2008年に再開。今回獲得した銅賞は過去最高に並ぶ記録だ。監督としていすゞチームを率いた持立正弘さんは「メンバーの中でもトップクラスの集中力があった」と中山さんを評価、「メダルの獲得は後輩たちの目標にもなり、今後の指導もしやすくなる」と目を細めた。

 中山さんは来年1月から同社でプレス型などを作る仕事に従事する。

 市内からはほかにも「自動車板金」種目でいすゞ自動車の小澤凌平さんと提箸康太さん、「造園」種目で大鋸にある日本ガーデンデザイン専門学校の冨澤奈々美さんと中野拓弥さんが敢闘賞を受賞した。

アビリンピック 銀賞横浜歯研・永田さん

 障害を持った15歳以上の技能者が日ごろ職場などで培った技能を競う「全国アビリンピック」。今年は24種目に過去最多の336人が出場した。

 聴覚障害を持つ永田さんが出場した「歯科技工」は、硬質レジンジャケット冠(歯科用プラスチックを使った差し歯)3本と義歯3本を、5時間以内に仕上げる種目。当日会場で「50代の男性の歯」という想定が加えられたという。

 永田さんは歯科技工師として21年、普段は硬質レジンの単冠やブリッジを専門に扱っている。そのため、ジャケット冠には絶対の自信があったが、義歯の扱いは学生の時以来。「義歯の研磨の技術で逆転されてしまった」と話す。それでも「100%の力を出し切った」と笑顔。「私の仕事は大会で賞を取ることではなく、患者さんが噛める歯を作ること。噛める幸せを与えられる技工士になりたい」という。(株)横浜歯研の土田康夫社長は「永田さんの仕事はゆっくりだが丁寧。大会への出場は色々な部分で成長し、受賞は一緒に働く健常者の刺激にもなる」と話し、称えた。
 

藤沢版のローカルニュース最新6

下土棚遊水地公園でフェス

下土棚遊水地公園でフェス

5月11日、スポーツや健康テーマ

4月24日

御所見でスマホ相談

GWに子どもフェスタ

GWに子どもフェスタ

スタンプラリーも

4月20日

自分だけの宇宙を作ろう

自分だけの宇宙を作ろう

GWワークショップ

4月20日

今はなき小字を知る

今はなき小字を知る

21日に善行雑学大学

4月19日

私立小の魅力紹介

私立小の魅力紹介

21日、テラスモール湘南

4月19日

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook