2015湘南藤沢市民マラソン10マイル総合の部女子で1位に輝いた 矢野 春花さん 藤沢西高校2年生
静かなる負けん気を胸に
○…江の島をスタートし、国道134号線を約8600人のランナーが駆け抜けた湘南藤沢市民マラソン。10マイル総合の部女子で大会新記録となる1時間35秒を叩き出し、2年連続の1位に輝いた。「上位を争っていた西高の2人に負けないよう、10Km地点でペースを上げて引き離しました。連覇を狙っていたので嬉しかったけど、1時間を切るタイムでゴールしたかった」とまぶしい笑顔で振り返る。
○…小学生の頃は器械体操、中学校ではバスケットボールで汗を流した、根っからのスポーツ少女。2年連続で輝かしい成績を残したが、陸上競技を始めたのは高校入学直後から。今や練習日は週に5日と、部活が生活の中心となり、持ち前の健脚と運動神経を生かしてのめり込む。「長距離走は単純に走ることを極め、自分が頑張った分だけ記録が伸びるのでわかりやすく達成感がある」と嬉々として語る。練習の楽しさのみならず、明るく風通しの良い部の雰囲気と仲間たちが、中学校まで人見知りだったという性格を変え、飛躍させた。
○…小柄で色白、控えめな口調。大人しそうに見える容姿からは想像がつかないが、自他ともに認める負けん気の強さを持つ。指導する宮入研聡コーチからも「練習であっても前に人を走らせず、本気で1番を取りに行く」と評されるほど。その静かなる闘士こそが強さの秘密だ。
○…次の目標は、西高陸上部のエースとしてチームを秋の関東大会出場へと導くことだとか。「今回の市民マラソンでライバルの2人に競り勝つことで、エースの座を勝ち取る決め手にしたかった。これからは誰もが認めるエースを目指し、仲間とともにチームを引っ張る立場で頑張りたい」ときっぱり。卒業後はスポーツトレーナーや柔道整復師への夢を膨らます。「スポーツをしているときが一番自分らしくいられる」。未来に向かい、まっすぐ走り続ける。
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