日本大学生物資源科学部博物館(野村和成館長)は1月25日、「理科実験セミナー『魚類の解剖講座』」の中で、妊娠中のシロシュモクザメの解剖を行った。
このセミナーは同大の教員が講師を務め、小学校から高校の理科教諭を対象に開催しているもの。県内外から約40人が参加した。
解剖したサメは昨秋、九州で捕獲されたもので、体長2・92m、体重160kg。魚類でありながら胎盤を持ち胎内で子を育てる種で妊娠中の個体の解剖例は少ない。講師を務めた同学部海洋生物資源科学科の朝比奈潔教授らも初めてという。
受講者はカメラを手に解剖の様子を観察。講師に質問しながら20匹の胎児によって内臓が押しやられている様などに見入った。また、貴重なへその緒のついた胎児も確認できた。参加した藤沢清流高校の近藤和弘教諭は「大きさに驚いた。実物を見ることで自分だけでなく色々と話ができ、生徒のためもなる」と話した。
解剖したサメは、剥製標本にして同博物館に展示する予定。取り出した胎児も研究で利用するという。
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