湘南海岸にかつて自生していた砂草の再生などを目指し、ボランティア活動を行う「NPO法人ゆい」(荒井三七雄理事長)が、このほど神奈川県公園協会賞の優秀賞を受賞した。同賞には地域への貢献度が高く、優れた活動を行う18団体が選出。ゆいは、「都市緑化・自然環境保全に関わる活動部門」で最高となる優秀賞5団体の一つに選ばれた。
2004年から茅ヶ崎を拠点に活動するゆいは、砂浜で育つハマボウフウやハマヒルガオ、コウボウムギといった海浜植物の減少を食い止めようと、11年から「湘南海岸 砂草の100人里親プロジェクト」を開始。自宅などで苗を育てる「里親」を募集し、大きくなった海浜植物を里親らと湘南海岸に移植してきた。里親は、一般家庭や企業、湘南学園や藤沢清流高校などの学校にまで広がりを見せ、今年は藤沢の海岸でも移植活動を予定している。
2月4日に横浜で行われた協会40周年記念式典の表彰式で荒井理事長は、「行政や里親になって頂いた方々、また企業や学校まで、様々な協力に感謝している。半世紀前の浜辺で見ることが出来た植物の景色をよみがえらせようという思いで活動を継続しているが、次世代にもこの考えを繋げていきたい」と話した。
ゆいでは砂草の里親募集を開始している。詳細は、ホームページ【URL】http://www.npoyuhi.jp/を。
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