2014年11月から、湘南台中と善行中で試行されたデリバリー方式の中学校給食。15年度は新たに第一中、明治中、六会中にも拡大され、遅くとも11月には計5校となる予定だ。市は6月までに調理・宅配業者を選定し、7月に各校で試食会を開くため準備を進めている。将来的には市内全19校での実施を目指しており、5校での試行期間は16年3月までとなる。
市学校給食課によれば、15年度の喫食率は40%程度の見込み。運営業者にとっては約30%の喫食率が採算性のボーダーラインとなるため、コスト的な問題はクリアしており「おおむね想定通りで、順調だと思う」と同課は話す。
また試行開始後3週間時点で生徒たちに対して行ったアンケートによれば「今後の給食の利用を希望する」と答えた割合は過半数の52・5%で、好意的に受け入れられている様子がうかがえる。
試行期間が終わっても、既存の5校での給食を止めることはなく、結果から得られた改善点を随時反映しながら、引き続き実施校を拡大していく予定だ。
課題は配送距離と時間
今回選定された3校は、16年度から始まる本格実施にあたって、個別の課題解決のため選ばれたという。
オープンスペースを活用しての作業となる第一中では「配膳設備」を試験。また現在の調理業者は海老名市にある調理場から給食を運んでいるため、藤沢市の南部にある明治中で「配送時間」を、市内最大規模の生徒が通う六会中で「対応可能な人数」をそれぞれ確認する。
同課は「特に、市南部への配送距離と時間が今後の課題。なるべく早く具体的な実施計画を示して解決を図り、早期の全校実施を目指していきたい」と語った。
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