藤沢市は6月1日、市労働会館に障害者就労の場「JOBチャレふじさわ」を開所した。同所で得た障害者雇用の経験やノウハウを、企業や市民に情報発信し、市内の障害者雇用促進を目指す。
同所で勤務するのは知的障害者1人と精神障害者2人。公募に対して市内外から39人の応募があり、実務試験、面接を経て選ばれた。勤務は週5日、午前9時から午後3時まで。市役所内各課からの依頼を受け、障害者雇用推進員2人のサポートのもとデータ入力や封入、書類作成などの事務補助業務を主に行っていく。
6月1日に行われた開所式では、藤間豊副市長が3人に辞令を交付。早速、ポスター折りなどの作業を行った。勤務をスタートした後藤文洋さん(42)は「ワードやエクセルなどを職業訓練校で学んできたので生かしたい。障害者と健常者の壁を取り払う役目になれれば」と意気込んだ。
藤沢市の障害者雇用はこれまで身体障害者のみで雇用率は昨年6月1日時点で1・88%。法定雇用率の2・3%を下回っている。また、市内企業の障害者雇用率も法定雇用率の2%より低い1・66%で、障害者雇用の拡大は喫緊の課題だ。同所の開設をはじめ、就労を希望する障害者の人材育成支援などを市が積極的に行うことで、市内全体の障害者雇用促進を図りたい考え。市は「障害者にどんな仕事をさせたら良いか、どういう点に配慮したら良いかなど、ここで得た経験を発信していきたい。見学にも来てもらえれば」と話している。
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|