県立湘南高校の卒業生を中心とした有志交流会「竹馬会」(金子貞資会長)でこのほど、83人の会員全員が満80歳となり、「全員傘寿」を達成した。
同会は1991年、金子会長ら数人の有志が、湘南高校を53年に卒業した同期生に呼びかけて設立。若き日の仲間との旧交を温め、知識や経験を共有して互いを高め合うという主旨で「竹馬の友」から命名された。会員には2010年ノーベル化学賞に輝いた根岸英一氏のほか、大学教授や実業家、医師や華道師範など多彩な卒業生が集う。
金子会長は冷戦時代の北海道で、ソ連(当時)と相対していた陸上自衛隊の元将官。「さまざまな経験を持つ会員同士が交遊することは、心身の良い刺激になる」と会の魅力を話す。
同好会と「サロン」
同会は、同好会と「サロン」の2つを柱として、定期的な活動を行っている。
同好会は映画鑑賞やハイキング、古典文学購読などから各会員が選んで自由に参加し、親睦を図るもの。
「サロン」は会員が順次語り手となり、「日本の宇宙計画」から「生活習慣病対策」、「球界の名選手との想い出」まで、自身の知識や体験を披露する場だ。来春には設立25周年記念の意味も込め、根岸氏の講話を予定しているという。
同会は「深刻化する高齢化社会の中、元気で健康に老後を楽しむため、この会がひとつの参考になれば。自分たちは、少なくとも東京五輪の20年までは続けるつもり」と意欲を語った。
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