藤沢マイスターの本間義和さんが考案した理容はさみ「FCX」が8月27日、経済産業省の補助事業「The Wonder500」の運営事務局から「日本が誇るべき優れた地方産品」500商材の1つに選ばれた。
同事業は、日本政府の「クールジャパン政策」による地域活性化の推進のために今年5月から進められ、抹茶椀や化粧筆などの雑貨、観光体験などが選定された。
両面が平らな表面形状が主流だった理容はさみは30年ほど前から、強度を強めるためにアーチ状に進化してきた。しかしミリ単位の狂いも許されない高度な技術が求められる「ブロースカット」(角刈り技法)では、このはさみとくしの間にずれが生じることに本間さんは気づき、10年ほど前に「FCX」を考案。片刃の表面形状を平らにすることでブロースカットを正確に行え、もう片刃をアーチ状にすることで強度も併せ持たせた。また、カットに集中出来るように両刃を繋ぐねじに平ねじを使い、刃先1ミリに特殊加工を施して刃を支える指先を保護するアイデアも取り入れた。
「FCX」は04年の発売以来日本国内の理容師らに愛用され、現在販売数約6000丁を記録している。
本間さんは「これを機に『FCX』がさらに世界中に広まり、理容業界全体の技術向上や、顧客満足を高めることに繋がれば嬉しい」と話した。
500商材は今後、国内外のイベントで展示などを通じてPRされる予定。
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