冬の観賞花で贈答用としても人気のあるシクラメンの出荷が最盛期に入った。藤沢市内には6軒のシクラメン農家があり、神奈川県でも有数の産地。市内で育てられた花は、12月上旬から中旬まで、東京や横浜、近隣の市場へ出荷される。
市内長後の井上花園(長後2511)では、今月25日から出荷が始まり、独自のブランドとして「湘南シクラメン」を市場に送り出している。6棟のビニールハウスでは約9000鉢の花が並ぶ。赤やピンク、紫などさまざまな色があり、形状もフリル状やチューリップ型など30種類以上を栽培している。
井上哲夫園主は、今年の出来栄えについて「8月下旬に残暑がなく、涼しくなったので、シクラメンにとっては良い気候だった。花弁が上に伸び、きれいに咲きそろっている」と話している。
冷涼な気候を好むシクラメンは、日中は風通しの良い場所に置くのが長持ちの秘訣だという。
井上園主はシクラメンを育て40年以上のベテラン。全国の品評会では農林水産大臣賞を受賞している。独自のブランド・湘南シクラメンは、昭和50年代後半に、他のものと差別化を図ろうと命名した。井上花園への問い合わせは【電話】0466・44・5804へ。
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