藤嶺藤沢高 「18歳選挙権」自ら考えて 講演会と授業、生徒が企画
6月から選挙権年齢が18歳以上に引き下げられるのを前に、藤嶺学園藤沢高校で3月16日、政治や社会問題に関心を持つ大切さを考える講演会と対話型授業が開かれた。
企画したのは同校2年の大野発さんと小川彬さん、大越航さん、緑川航平さん。4人は昨夏、認定NPO法人藤沢市市民活動推進連絡会と市が行ったサマープログラムに参加し、東日本大震災の被災地を訪問。その際、復興をめぐり住民と行政の間に食い違いが生じていることを知り、日ごろから行政に関心を持つことの重要性を感じたという。
今回の企画は「高校生が社会問題や政治に関心を持つきっかけになれば」と、4人から学校側に提案。講師との交渉など、約半年をかけて準備を進めてきた。
1、2年生を対象にした講演会では、「若者と政治をつなぐ」をコンセプトに活動するNPO法人Youth Create代表の原田謙介さんが登壇。「社会問題に関心を持つことで、自分が何に興味があるのかも分かる」と話し、簡単なグループワークを通して高校生なりの意見を持つことの大切さなどを伝えた。
その後2年生の1学級で行った対話型授業では、選挙に行く派と行かない派が混在する7つのグループに分かれ、互いの意見をぶつけた。また、「選挙権は何歳以上が適当か」をそれぞれが考え、適当と思う年齢とその理由を発表した。
企画者の1人で生徒会長の緑川さんは「まずは自分たちの学校から社会に目を向ける意識を広げたかった。これからは僕たちも知らないといけないし、大人も変えていかないといけないと思う」と話した。
4人は同企画の成果を検証し、その結果を踏まえて若者の政治・社会参加を促す政策について行政に提言する予定にしている。
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