藤沢市労働会館の閉館日、レンガ造りのレトロなホールには、藤沢清流高校吹奏楽部による「セドナ」や「銀河鉄道999」「レ・ミゼラブル」などの伸びやかな音色が響きわたった。
部員数10人と少人数のため、卒業生や教諭を加えた演奏は、曲目や演出などの工夫を凝らし、アットホームで温かな雰囲気の中、来場者を楽しませていた。序盤では福嶋茂館長に花束が贈呈されたほか、最後には「3年生の先輩と労働会館に感謝を込めて」と、1、2年生から、いきものがかりの「ありがとう」が披露されると、感極まってすすり泣く姿もあった。
この春卒業の田尻百合子前部長は、「自分たち3年生にとっても、労働会館にとっても、最後の演奏になる。顧問の先生から、このホールに最後の音を響かせられるなんて素敵なことだと言われていたので、こんな機会をもらえて嬉しい。メンバー全員でやりきった」と高揚した様子で語った。
福嶋館長は、「清流高校は映画や研修会などで頻繁に使ってもらっていた。3年後に完成する複合施設でのこけら落とし演奏もぜひやってほしい」と話した。
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|