善行森の幼稚園では、毎年市内外から多くの子どもたちが入園しています。ただ中には、ご家庭の経済的な理由から途中で退園を余儀なくされる子もおり、私をはじめ園の職員たちは心を痛めておりました。
「一緒に入園した子たちが、一緒に卒園できるようにサポートしてあげたい」。長年抱き続けた願いを実現するため、私たちは今年度から「給付型の育英資金制度」をスタートさせました。退園児の増加は待機児童が増えることにつながります。私たちだけでなく、政府のやるべきことは子どもたちの救済だと思います。
ただ、子育てにおける貧困を考えるとき、経済的貧困だけが問題なのではありません。子どもを育てる我々大人たちが「精神的な貧困」に陥らないようにすることも大切です。
全国の待機児童数を減らすために、どんなに簡素な環境の施設でも、子どもを受け入れるスペースさえ造れば良いなどという施策では、あまりにも子どもに失礼です。子どもたちには一人ひとりに人格があり、人権があります。そのことを忘れず、将来に夢を持てる子を育てることが大切。社会全体での、心の貧困へのケアも必要だと思います。
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