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藤沢版 公開:2016年6月17日 エリアトップへ

片瀬山を照らす”防犯灯” 「県民の警察官」に佐武隆一さん

社会

公開:2016年6月17日

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「県民の警察官章」を胸に付けた礼服姿の佐武さんと妻の博美さん。座右の銘「一切唯心造」を掲示している
「県民の警察官章」を胸に付けた礼服姿の佐武さんと妻の博美さん。座右の銘「一切唯心造」を掲示している

 藤沢署地域課片瀬山駐在所の佐武隆一警部補(49)が、第54回神奈川県民の警察官に選出された。6月7日に横浜市で行われた表彰式では、警察官の模範として職務を全うしてきた佐武さんを含む3受章者に、「県民の警察官章」と表彰状が授与された。また、献身的に支えてきた功績を称え、妻の博美さん(47)には「さわやか賞」が贈られた。佐武さんは「署の代表に選ばれたことだけでも光栄。なかなか頂ける章ではないので、本当に嬉しい」と語る。

町内を”ぱど”ロール

 佐武さんが片瀬山駐在所に着任したのは、19年前。後任者を探していると聞き、自ら志願した。「地域に根差す駐在所が警察官の原点だと思い、ずっと憧れていた」。当時、独身だった佐武さんは「地域と接点を持つきっかけになれば」と、地域情報誌の里親募集欄で見つけた雑種の仔犬を相棒に迎え入れた。情報誌から命名された「ぱど」号を連れての町内パトロールや交通監視、各家庭への巡回連絡はたちまち評判になったという。「ぱどのおかげで住民との距離がずいぶん縮まりました」。中断した時期もあったが、ぱどとの巡回を望む住民の署名によって再開され、7歳半で亡くなるまで続けられた。

 管内には約1600世帯があるが、ほぼ全ての家族構成や顔を把握しており、「見掛けない顔があれば、すぐに分かる」。空き巣の抑止や高齢者の徘徊の早期保護にも大きく寄与する。

お手製の「駐在だより」

 お手製の「駐在だより」を月1回発行し、220号を超える。「日が暮れるのが早くなったので、反射板をつけましょう―ぱどより」「かたせ山の良い子が落し物を届けてくれました」「不法投棄がありました」。日々住民と真摯に向き合い、隈なく巡回しているからこそ分かる情報で、防犯や安全を呼び掛ける。「住民が安心して暮らせるよう、一隅を照らすことに徹したい」。防犯リーダーとして今日も町内を温かく見守る。

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