2015年に藤沢を訪れた観光客数が前年から約60万(3・4%)増の1833万人となり、3年連続過去最高数となったことが6月30日、藤沢市の調べで分かった。秋から冬にかけてのイベントの成功や、鉄道や有料道路のアクセス向上が増加につながった。
藤沢市の観光客数は、03年の江の島サムエル・コッキング苑オープンをきっかけに増加が続き、13年からは3年連続で過去最高数を記録している。15年は四半期別でみると、夏の7・8・9月は減少したが、冬の10・11・12月、春の4・5・6月が前年に比べ20%以上伸びており、海水浴客以外の観光客数が増加する結果となった。
市観光課によると、2003年から秋冬の期間で開催している江の島のライトアップイベントの定番化をはじめ、バレンタインや春休みの観光事業が周知されてきたことを増加理由としている。また、昨年3月には、さがみ縦貫道(圏央道)が県内で全線開通したことやJR上野東京ラインの開業により他県、他市からのアクセス向上も要因に挙げている。一方、海水浴客数は04年に記録した約452万人をピークに減少しており、15年は約222万人で観光客総数の12・1%となった。
市は観光客数2000万人を目標に掲げており、今後は、近年増加傾向にある外国人観光客向けに、公衆無線LANの整備、ウェブサイトのコンテンツ強化などに力を入れていくとしている。
市観光課は「これまで観光事業者と連携しながら行ってきた誘致の取り組みが実を結んでいる。夏だけでないイメージは定着しつつあると感じる。今後は海外にも情報を発信しながら、1年を通した藤沢市の魅力を伝えていきたい」と話していた。
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