鵠沼桜が岡在住の土井晶乃さん(県立鎌倉高校3年)が、中国地方で開かれる全国高等学校総合体育大会(インターハイ)のフェンシング女子個人対抗サーブルに出場する。部員は1人しかおらず、他校や地域のクラブチームへの「出げいこ」で腕を磨いてきた。最初で最後の全国大会に向け「できるだけ多く勝ち進みたい」と意気込んでいる。
土井さんが競技と出会ったのは中学生時代。たまたま訪れた東京・代々木体育館で大会を目にしたことがきっかけだった。「格好良くて惹きこまれた」とすぐにフェンシングコースのあった横浜のスポーツジムに通い始めた。
受験を機にいったんは競技から離れ、高校入学後は硬式テニス部に入部したものの、「やっぱりフェンシングがやりたい」と再びジムへ足を運ぶようになった。
大会に出場するため、学校に働きかけてたった1人でフェンシング部を創設。地域のクラブチームや設備の整った他校の練習に参加するなどして実力を上げてきた。「練習場所探しに苦労した。大人が多く所属するクラブでは技術を教わり、同世代との実戦的な練習は他校に助けられている。受け入れてくれた全ての団体に感謝しています」と土井さんは話す。
種目変更が奏功
2年生まで剣先で胴を突くとポイントになる「フルーレ」で大会に挑んできた。しかし昨年度の成績は県予選3位、関東大会8位など、全国にはあと一歩届かなかった。
そこで今年度は、切り払うなどの動作で剣先が相手にふれるとポイントになる種目「サーブル」でも県予選に出場。見事優勝し、全国への切符をつかんだ。
土井さんは「最初で最後のインターハイ。可能な限り上位を狙っていきたい」と語っている。
全国総体のフェンシングは7月30日から8月1日まで、山口県岩国市総合体育館で行われる。
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