7月28日の神奈川県消防操法大会で個人賞の指揮者部門最優秀選手賞を受賞した 高村 材(もとき)さん 辻堂在住 40歳
消防団に感謝
○…県内の市町村から代表の消防団が競う「神奈川県消防操法大会」で、個人賞・指揮者部門最優秀選手賞に輝いた。出場したのは、4人1組で行う小型ポンプ操法。ホースを伸ばし63m離れた標的へ放水する競技で、速さだけでなく、動作の正確さやチームワークなどが審査の対象になる。所属する「辻堂第10分団」は、団体戦では出場24チーム中11位に終わったが、チームに号令、指示をする「指揮者」として1位の評価を得た。「正直びっくり。個人というより、チームの代表として賞をいただいた」と感想を話す。
○…本職は石職人。地元の辻堂石材店に勤務して15年になる。消防団へは上司の勧めで8年前に入団。最初は、仕事と消防団の両立が「面倒臭かった」と乗り気ではなかったが、徐々に仲間ができ、人との繋がりが増えていくと「楽しい」と思うようになった。気さくな性格と笑顔で、年上年下関わらず親しくなり、会社勤めでは得られない人間関係も広がった。「たくさんの人に出会うことで、消防団の活動に対する意識が高まり、地元への関心や愛着が生まれるようになった」と振り返る。
○…昨年7月、藤沢市の消防操法大会で優勝し、辻堂分団としては35年ぶりの県大会出場を決めた。団員はもちろんOBも喜んでくれた。大変だったのは、5月の連休明けから3カ月続いた特訓。週に2回から4回、合計40回以上、消防職員からきめ細やかに、時には厳しく指導を受けた。「きつかったけど、そういった協力のお蔭で賞をいただけた」と微笑む。
○…神輿好きで市外の祭りにも参加している。神輿を担ぐ団体・辻堂諏訪睦会へ入会したのが、好きになるきっかけになったが、これも団員の誘いだった。「消防団に入って、顔も広くなったし、街のことも考えるようになった。普通ではできないことも体験させてもらっている。みんなに感謝です」
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
3月29日