市道「藤沢駅北口通り線」での指定方向外進行禁止(右折)の違反車両が多いことを受け、藤沢市土木維持課は5月下旬、駅ロータリー正面の停止線手前の路面に『右折できません』の標示を施した。整備から3カ月が経過した8月現在、同課では「それなりに効果は見られるのではないか」との見方をしつつも、藤沢警察署は依然注意を呼びかけている。
同線は、藤沢駅北口ロータリーから国道467号線へと連絡する約240m、幅員13mの直線道路。藤沢商工会館やスーパーサミットを背に、駅前の柳通りに向かうもの。停止線の左脇には、指定方向外進行禁止を示す標識が1基設置されているが、一部開通した2014年3月以来、標識を見落として右折し、取り締まりを受ける車両が相次いでいた。
そこで、市防犯交通安全課は15年3月末、北口デッキ下の柱に『終日右折禁止』のステッカーを3枚貼って注意喚起。藤沢警察署も、右側に指定方向外進行禁止標識を1基追加して、対策をとっていた。
それでも右折車両が絶えないことから、「市道の管理者として、もう少し分かりやすく周知できないか」と、市土木維持課が藤沢警察署と協議。5月25日に、白字で大きく路面標示を施した。
買い物などで同線を車両通行するという市内在住の女性は、「走行中に路面標示が目に飛び込んでくるので、分かりやすい」と話す。一方で、「前方車があったせいなのか、今まで気付かなかった」「信号待ちで前方に車両が停車していると、肝心の『右折』の文字が隠れて見えない」という難点もある。また「デッキの下の信号の真横に右折禁止を示す標識を付けたら良いのに」との声も聞かれた。
藤沢警察署は、「以前に比べると取り締まり数は減っているが、毎日取り締まりを行っているわけではないので、路面標示の効果であるかは定かではない。バスの走行もあり、大きな事故につながる危険もあるので、標識を見逃さずに運転してほしい」と注意を呼び掛けている。
同線を右折した場合の違反点数は2点、反則金は7000円(二輪車は6000円)。
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