湘南大庭公民館で活動を行う草木染サークル「染の会」は30周年を記念して、11月1日(火)から藤沢市民ギャラリーで作品展を行う。湘南ライフタウンで採集した草根木皮による染め物を通じて、植物の生命力や温かみ、風土の移り変わりを感じられる機会となる。
「染の会」は30年前、大庭城山幼稚園の保護者によって発足。その後、公民館に拠点を移し、月1回、糸や布を染め上げてきた。それらを各自が織ったり編んだりして、セーターやバッグなどの作品を創作。現在は9人が年6回活動する。
メンバーは地区内を散策し、ヨモギやクズ、ススキ、サクラ、ビワ、マリーゴールド、ドングリなどを煮出して、その色素を染液として抽出。コーヒーや紅茶、タマネギも染料になるという。「染められない植物は無いと言ってもよいほど、あらゆるものが染料になる」
採取で感じる街の変化
一方で、街や気候の移り変わりも感じる。「気軽にどこでも採集できた植物が、街の開発や宅地化によって見つけるのが大変。最近は歩き回ってようやく見つけられるくらい」
草木染めの魅力について「同じ植物でも季節や場所によって色が違う。染めるたびに驚きや自然の神秘を感じる」と語る。
作品展は11月1日から藤沢市民ギャラリー(ルミネ藤沢店6階)で午前10時から午後7時(最終日6日(日)は5時)。入場無料。
問い合わせは同所【電話】0466・26・5133へ。
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