11月8日に100周年を迎えた日本精工株式会社(NSK)=東京都品川区=の藤沢工場で11月3日、「世界で最も楽しい工場案内プロジェクト」が行われた。
同社は100周年を記念し、さまざまな分野で活躍しているアーティストらとともに、新たな動きを作り出す多様なプロジェクトに挑戦している。藤沢工場では劇作家の柴幸男さんを迎え、工場を劇場に見立て、工場見学ツアーの中に演劇のテクニックを織り交ぜて同社の歴史や技術、工場で働く人の1日を楽しく、分かりやすく紹介する同プロジェクトに取り組んだ。
事前に開かれた数回の講習には工場の従業員約10人が参加し、柴さんから演技を学んでロールプレイングなどを行ってきたという。
「知って、笑って、腑に落ちる」をテーマに完成した作品は『摩擦の人』。同工場では摩擦を軽減する部品「ベアリング」を製造していることから「摩擦」に焦点を当て、人間関係の摩擦に関わるエピソードなどを交えて笑いあり、涙ありの見学ツアーに仕上げた。
3日には約1時間の工場見学ツアーが4回行われ、従業員の家族ら40人が参加して楽しんだ。
ツアーの先導役を務めた従業員の小林大祐さんは「演技は難しかったが、どうしたら皆さんが楽しめるかを考えて取り組んだ」とコメント。同社広報部は、「いずれは一般公開も考えていきたい」と話した。
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