柄沢在住の高田宗治さん(73)が、自身初となる著書『「孝経」孝の人生哲学 今、なぜ「孝」が必要なのか』(東洋出版)を出版した。
高田さんによると『孝経』は親孝行の大切さや、人に仕えることの意義などを説いた「孝」と呼ばれる孔子の教えを綴った中国古典。二千数百年前、『論語』の編纂から100年ほど後にまとめられた書物で、著者は解明されておらず、孔子の愛弟子・曾子(そうし)に学んだ弟子たちが著したと考えられているという。
大阪で新聞記者として活躍していた高田さん。家庭でも社会に出ても充実した人生を送るための役に立つと、昔から『論語』などでの孔子の教えが好きで、鎌倉論語会館に通い、「孝」や論語について学んだ。現在は漢詩などを学習しているという。
出版のきっかけは8年前、母校の同窓会で再会した恩師の勧めだった。「研究の成果をまとめて本にするよう勧められた。古希を迎えたのを機に執筆を始め、3年を要して完成させた」。当時の中国の歴史的背景を明示したほか、現代の日本における親子関係の在るべき姿なども私見を交えて論説している。
高田さんは「孝経は、複雑な現代社会を生き抜いていくための数々のヒントや知恵が含まれている古典。人として第一に為すべきことは何かなど、孝経の真髄について多くの人に伝えたい」と話した。
同著は四六判、190頁、2100円(税別)。入手希望者は高田さん【電話】0466・28・8030に連絡を。
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