湘南白百合学園小学校(澤野誠校長)の4年生約120人は3月9日、総合学習の授業の中で、湘南台にある湘南藤沢心臓血管クリニックの安西兼丈院長から「国境なき医師団」についての話を聞いた。
安西院長は医師になって10年が過ぎた2008年から国際医療活動に参加。現在も「JICA」や「AMDA」など6団体に所属している。日ごろから近隣地域の学校などに出向き、国際医療活動や救急救命方法について伝えるボランティア活動も行っており、同校での授業は昨年の救急救命指導に続き2回目となる。
授業では映像やスライドを使い、国境なき医師団の医療スタッフとして、紛争地のパキスタンやイエメン共和国で活動した経験などについて講演。「外科医は自分1人だが、夜間に空爆があると、翌朝多くのけが人が運ばれてくる。患者に優先順位をつけ、一日中手術をすることもある」と、判断力が求められる24時間体制の緊迫した活動について説明した。また「命を助けることで敵に狙われることもある」と話し、攻撃を受けるかもしれない恐怖の中での活動を振り返った。
最後には年齢、状況、立場の違う3人の患者を例に挙げ、「誰から助けるか」と児童に質問。児童は悩みながらも「年齢が若いから」「けがが重いから」など、それぞれの意見を発表した。
安西院長は「今日の話を通して紛争地の現状を知り、互いを尊重することや夢を持つこと、全力で向かうことが児童に伝われば」と話した。
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