芦ノ湖での釣り解禁を前に、3月1日に開催された「芦ノ湖ルアー・フライ限定特別解禁釣大会」(主催・芦之湖漁業協同組合)で、大庭在住の榊原祐一さん(47)がブラウントラウトの部で第1位に輝いた。釣りの大会に参加したのは人生で初めてという榊原さんは2位を5cmほど上回るマスを釣り上げ、栄冠を手にした。
1996年から始まり、毎年大勢の出場者がしのぎを削る同大会。今年は全国から集った383人が岸釣りのほか、湖上をボートで進み、8時間にわたりマスやイワナ、オオクチバスなどを狙って腕を競い合った。
同漁協によると、当日は水温6・1℃、気温1・7℃。例年より穏やかなコンディションで、魚の動きも良い一日だったという。
当日に大会を知り
「実はこの日、特別解禁釣大会が行われることを知らなかった。新しいルアーやリールを使ってみたくて、ワクワクしながらいつものように芦ノ湖へ行った。湖に着いて初めて大会があることを知り、急遽参加した」と榊原さん。
午前7時30分ボートを操船してポイントを探し始めた。その時まだ誰も釣り人がいなかった芦ノ湖南側の「百貫ノ鼻」と呼ばれるポイントに行き、ルアーを泳がせた。「2、3投目でマスがガツンと食い付いた。ルアーを追う魚が見えた時はドキドキするが、その時は船上から魚影が見えなかった。それが功を奏し、緊張せず釣ることができた」
岸に上がると、魚を見た貸しボート屋から「大物だから検量した方が良い」と薦められた。検量の結果、ブラウントラウトと呼ばれるマスで、体長55cm、体重2kg。第2位を5cm近く上回る大物だった。「比較的大きく、あまり釣れるサイズではない。1位になれてとても嬉しい。思いもよらない優勝だったので驚いた」と喜びを語る。
魚との駆け引き魅力
寒川町で歯科医として勤務する榊原さん。小学4〜5年生のころ、アニメ『釣りキチ三平』を見て、さまざまな魚との勝負や駆け引きの面白さに惹かれ、釣りを始めた。伯父に連れられ、相模原市内の早戸川国際マス釣場などで腕を磨き、芦ノ湖では25年ほど前から釣りを楽しんでいる。「愛用の竿やリールは宝物のように大切にしている。自然との触れ合いや、釣仲間との出会いが多いのも魅力」と話す。目標は「仕事で多忙な中でも、これからも釣りを楽しんでいくこと」と語った。
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