藤沢商工会議所(増田隆之会頭)は、受動喫煙対策として、禁煙や分煙などの実施状況が分かる「喫煙環境ステッカー」を作製し、4月から会員の市内370事業所の店頭などで掲示を始めた。
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ステッカーは「全面禁煙」「座席分煙」「時間分煙」「喫煙可能」の4種類。飲食店をはじめ百貨店などで掲示してもらう。外国人観光客にも気持ちよく過ごしてもらうため英語、韓国語、中国語、台湾語の表記も添えられている。
同会議所によると、店外から一目で実施状況が分かり、客が自らの意志で受動喫煙を避けられることが利点。店側にとっては設備投資などの費用を必要としないことから実効性がある取り組みとして期待している。
関心の高まり受け
藤沢市は昨年、県内で初めて公共施設での受動喫煙防止を進めるガイドラインを策定。2020年東京五輪江の島開催に向け健康増進法の改正を進めるなど、受動喫煙のない街づくりを推進している。また、最近では厚生労働省が受動喫煙防止の立法化を目指す案を公表して話題となった。
そうした関心の高まりを受け、同会議所でも店側の金銭的な負担が少なく、事象に合わせた対策ができないかと検討を重ねてきた。今回のステッカーは会員へ無料配布され、「禁煙」だけでなく「時間分煙」「喫煙可能」など4種類を用意することで使いやすく工夫した。
同会議所は「タバコを吸わない方が気持ちよく過ごせるよう努めていきたい。ステッカーの掲示は必ずというわけではないが、分かりやすく、お客さんが選択できる有用なもの。これから一店舗でも多くの事業所に協力してもらえるよう呼びかけていきたい」と話している。
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