認知症行方不明者の増加を背景に、メルシャン(株)藤沢工場と(社福)いきいき福祉会、SOY LINK(パナソニック(株)ほか)は、地域住民らと連携して行方不明者の捜索・保護を行う「互助型認知症見守りネットワーク」
を7月から開始する。本格稼働を前に6月4日には、明治地区で民生委員などを交えたシミュレーションが行われた。
この見守りネットワークは、地元事業者や住民が日ごろから「認知症サポーター養成講座」を受講して理解を深め、「行方不明者捜索模擬訓練」に参加することで有事に迅速に保護できる基盤づくりを目指すもの。全国でも珍しい取り組みだという。
大きく3つ機能があり、行方不明者の家族から情報を受け付ける「見守りセンター」と、捜索活動に参加する「見守りサポーター」、SOY LINKが開発した情報共有システム「地域見守りセーフティネット掲示板」で構成される。
シミュレーション当日は、捜索依頼を電話で受け付けた想定でスタート。夜間訪問介護サービスを行い、24時間稼働しているいきいき福祉会のラポール城南がセンター役を務め、市と包括協定を締結している城南のメルシャン藤沢工場の従業員と住民らがサポーター役を担当した。
センターは認知症者役3組の特徴をまとめて掲示板に投稿し、サポーターはその情報をもとに、工場周辺で捜索を行った。「似た男性を城南4丁目四つ角あたりで10分前に見かけた」などの位置情報も随時更新され、保護の際には声をかけるタイミングや方法などが適切に行われるよう、アドバイスも行われた。
提案者であるメルシャン(株)は「地域の住民や企業、行政に中にも増加する認知症行方不明者対策への課題意識を強く持つ方が多いこと、仕組みが機能することは検証できた。事後アンケートでは参加者からの熱意や期待の声も寄せられ、今後はもっと多くの住民や企業の参加を促していきたい」と話した。
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