藤沢市は9月8日、今年7月1日から8月31日までの、市内3カ所の海水浴場の来場者数が153万9060人だったと発表した。市に残る記録では、過去最少だった1969年の約150万人に次ぐ、2番目の少なさとなった。
集計したのは、片瀬東浜、片瀬西浜・鵠沼、辻堂の海水浴場の来場者数。市観光シティプロモーション課によると、今夏は241万5557人に上った昨年に比べ、87万6497人減少した(36・3%減)。現在の統計方法を開始した1997年以降では、最も少ない数値となった。
激減の背景について、同課は期間中の天候不良が要因とみている。7月中旬までは数日間晴天が続くなどし、多くの人出がみられたが、下旬から8月上旬にかけ、台風5号の停滞などにより低迷。7月21日から8月10日までの3週間での来客は、前年同期比で約44万4000人少なく、44%減と大幅に低下した。
また、お盆期間のかき入れ時の8月11日から20日までの10日間では、曇りや雨が続き、同比50%減にあたる約41万2000人減となった。
今夏、片瀬東浜の海の家では「今年は、例年、一番人手の多いお盆休みの時期が悪天候になってしまった。売り上げも厳しい」という声が聞かれた。
近年伸び悩む来客数
市内の海水浴場は、毎年多くの家族連れや若者たちが訪れ、2006年からは5年連続で来場者が400万人を超えるなど高い人気を誇った。その一方で、東日本大震災が発生した11年には301万人に急減。近年では天候不順などにより、13年から3年連続で減少が続いた。
同課は「昨年は気候が安定していた上、ポケモンGOを楽しむ人たちがたくさん海岸を訪れ、来場者数が多かった。今年も多数の来客を期待していたが、残念だった」としている。
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