藤沢市は9月12日、今年から2020年までの4年間で藤沢駅、辻堂駅、湘南台駅周辺に防犯カメラを設置する方針を示した。市が独自に設置するのは初めて。不特定多数の人々が集まる公共の場所の犯罪抑止を目的としている。
市防犯交通安全課によると、東京五輪が開催される20年までに計15台の防犯カメラを市内の主要3駅に設置するとしている。まず、今年中に藤沢駅南口に2台、辻堂駅北口に1台を予定。18年に湘南台駅周辺に4台、19年に藤沢駅南口と辻堂駅南口に1台ずつ、湘南台駅に2台、20年に藤沢駅北口や地下道に4台を取り付ける見込みだ。
これまで防犯カメラの設置は自治会や商店街などが行っており、市が費用の一部を助成する形をとってきた。しかし、今年2月の市議会で市の総合指針に照らした犯罪抑止の方法や防犯対策について話し合われ、市が独自に防犯カメラを設ける運びとなった。設置予算は、県が昨年から行っている市町村向けの補助事業を活用し、不足分260万円を9月の市議会補正予算に盛り込んだ。
防犯カメラの運用については、ビデオ映像の監視は特に行わず、警察などから開示請求があった場合、市個人情報保護制度運営審議会と連携し、求めに応じて対応する。設置場所や撮影範囲、管理に関しては県が定めているガイドラインを参考にし、独自に基準を設け、運営していくという。
今後、市は県警などの機関と相談を重ね、来年以降の具体的なカメラの台数や取り付ける場所などを決定するとしている。
同課は「犯罪件数は減少傾向にあるが、駅などでは発生率が高いので、市民がより安心した生活を送れるようにしていきたい。個人情報はしっかりと保護し、適切に運用できるようにしていく」と話した。
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