東日本で唯一、EIL高校生交換留学プログラムに選ばれ、フランスに留学する 小田 萌子さん 本町在住 17歳
文化の架け橋に
○…61年の歴史を持つ(公社)日本国際生活体験協会(EIL)の「高校生交換留学プログラム」で東日本から唯一、フランスへの交換留学生に選ばれた。来年1月から、フランス西部の町ニオールにある国立高校で学ぶ。また、現地の家庭でホームステイ生活をしながら文化を学び人々と交流を図っていく。「文化の違いを自分の目で確かめたい。本場のバレエを見て乗馬もしたい。いろいろな体験が楽しみ」と笑顔になる。
○…外国で学ぶことを強く意識し始めたのは、中学2年生の春休みを利用して、叔母がいるシンガポールに短期留学したとき。学校では、教諭と生徒が対話を中心に考えを伝えながら展開する授業が行われ、日本との文化の違いを目の当たりにし、非常に驚いた。そして「外国の考えや異なる文化をさらに知りたい」と思うように。留学先に希望したフランスは、2歳半から習っていたバレエ教室のフランス人講師から、バレエや文化の話を聞くうちに思いが募っていった。また、祖母から「人と違うことをやりなさい」という言葉に背中を押されたという。
○…プログラムに選ばれるには、語学力はもちろん、海外で日本人1人で生活できる意思の強さや適応力などが求められる。留学を意識したとき、学校と部活で日々の生活が手いっぱいだと感じていたが「夢は叶えるもの」と決意した。フランス語を独学で勉強し、必須の英語のテストは4回目で合格した。面接でも自身の強い思いを伝えた。「ゼロから勉強するのは大変だった」と笑う。
○…東京都渋谷区で生まれ、3歳から藤沢で育った。現在は藤沢清流高校に通う2年生。バスケ部に所属し、部員から慕われる副キャプテンを務めている。今は留学に向けて日本ならではの場所で写真を撮り、友達とアルバム作りをしている。「1年間で色々なことを吸収し、成長して帰ってきたい。夢も見つけられたらうれしい」と意気込んだ。
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