耳から顎まで見事な白い髭がトレードマークといえる気さくなおじさん。市内の多くの人が「ああ、あの人ね」と、名前は知らなくても顔は浮かんでくると言われるのが、湘南台に住む沖本亘司さんだ。
この人、人と人を結びつけ、いろんな居場所を見つけてくる達人だ。
藤沢に住んで約半世紀
名古屋出身で同志社大学を卒業した沖本さんは最初、塗料会社に就職。その後、外資系石油会社のモービルに転職し、LNG(液化天然ガス)の販売やIT部門などを長年に渡って行ってきた。このモービル就職と共に藤沢に移り住んで約半世紀。もう立派な藤沢人といえるだろう。どこかでイベントがあれば、必ず顔を出すという、その行動力はとても御年76歳とは思えない(本人は65歳と言い続けている)。
知り合いをつくろう
そんな沖本さんが顔を知られるようになったのは、早期退職希望に応じて会社を辞めた59歳以降のこと。再就職のために植木を勉強したり、今の湘南産業振興財団でホームページ作成のアルバイトなどをしていた頃からだという。
「リタイアしてからすることがない人生は不健康。とにかく知り合いをつくることが大切」と沖本さん。2003年に設立されたNPO法人 湘南ふじさわシニアネット。最初は沖本さんら3人で始まったというが、何と設立総会の1カ月後には60人までに膨れ上がっていた。そんな所がいかにも沖本さんらしい。この中ではパソコンを教えるグループ、ホームページ作成を指導するグループ、ISO取得を手助けするグループなど、それぞれの得意分野を生かした様々な活動が行われている。そんな様々なグループができ上がるように仕掛けていった。まさに沖本さんの真骨頂だ。
「公民館での活動など、とにかく閉じこもらないこと。そこで必ずそばの人に話しかけることをしてほしい」。シニアネットの他にも様々な所に顔を出す沖本さん。人と人とのつなぎ役といえる活動は終わりを知らない。
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