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花祭壇の意味?お釈迦様と花まつり?
記者―最近では花祭壇が増えてきましたが、意味はあるのでしょうか。メモリアルホール「美空」を運営する(株)平和堂典礼の代表に聞いてみました。
代表―仏式の葬儀では一昔前は白木の祭壇でしたが最近は花祭壇が増えてきましたね。
仏式といいますと仏教の発祥地インドです。インドでは古くから位の高い人を迎えるときには家中を花で飾り、通路まで花を敷き詰めて迎えるという習慣があったそうです。そしてお釈迦様(本名ガウタマ・シッダールター〔サンスクリット語〕)が生まれた4月8日にはルンビニ(釈迦が産湯をつかったという池などがある。ユネスコの世界〔文化〕遺産)では花が咲き乱れていたといわれ、亡くなられた2月15日クシーナガル(クシナガラ)では沙羅双樹の花が降り注いだといわれています。
お釈迦様が生まれた4月8日はお寺で「花まつり」が行われています。イベントではなくてお釈迦様の誕生祝なのですね。日本ではもともと「灌仏会・仏生会・浴仏会・降誕会」などの名前を持つ法要でしたが第二次大戦後に「花まつり」という呼び名が広まったのだそうです。つまり、仏教とお花は切っても切れない関係なのですね。
前にもお話しましたがお墓やお仏壇に飾る花は私たちの方を向いていますよね。おかしいと思ったことはないですか?実はお花の供養には二通りあって、花びらの形をした紙(花葩〔はなびら〕)を撒いて供養する「散華(さんげ)」と私たちが供養する「供花(くうげ)」に分けられます。供花の仕方にも、実は三種類ありまして、花の表を仏さまに向ける「向上相」。花を八方に向ける「向中相」。そして花を私たちの方に向ける「向下相(こうげそう)」です。平安時代、宇多天皇が「向下相を用ゆべし」と仰って以来、私たちの方に向けるようになったといわれていますが、花には供養する人の「心を穏やかにして仏道修行に励む心を助け、その心を養い育てる」働きがあるとされているためです。古くは唐の時代に考えられた事ですが、祭壇が私たちの方を向いているのも「向下相」ということになりそうです。
記者―なるほど、私たちの方を向いていることに意味があったとは驚きです。さて、葬儀をはじめ仏事全般に非常に詳しい平和堂だが、「美空」で葬儀事前相談を受け付けている。心配がある人は相談してみよう。相談員は女性です。
■(株)平和堂典礼
【フリーダイヤル】0120・59・6999
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