高齢になってからスマートフォン向けのアプリを開発したことで知られる若宮正子さん(南藤沢在住・82)が3月17日、市役所本庁舎で講演を行い、パソコンやインターネットを使うことで変化した自身の生き方や考え方について話した=写真。
若宮さんは、銀行職員を定年後の60歳からパソコンを独学し、表計算ソフト「エクセル」でデザインを創作する方法を考案。昨年81歳でゲームアプリ「hinadan(ひな壇)」を開発し、アップル最高経営責任者のティム・クック氏から、開発者会議に招待され有名になった。現在は安倍晋三内閣による「人生100年時代構想会議」の有識者議員も務めている。
講演では、母の介護で外出する機会が少なく、暇つぶしにパソコンを購入したことが始めるきっかけと説明。インターネットで他人と交流することで「狭い部屋から広い空間へ連れて行ってくれた。まるで翼を得たようだった」と話した。
また、シニア向けゲームアプリ「hinadan」の開発裏話も披露。フェイスブックを使って、宮城県にいる知人に手助けしてもらって作成し、個人開発のアプリとして異例の8万ダウンロードを達成したと紹介した。若宮さんは「創造することこそ人間らしさ。知識を覚えるだけでなく、使う力を養ってほしい」と呼びかけた。
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|