鵠沼市民センター内の鵠沼郷土資料展示室で4月1日、企画展「むかしの鵠沼村の信仰と庶民の暮らし」が始まった。江戸時代が起源とされる「相模国準四国八十八カ所札所」を取り上げながら、村の漁業や農業の風景なども克明に伝えている。8月15日まで。
市郷土歴史課と鵠沼を語る会、同展示室運営委の3者が主催。
四国八十八カ所の巡拝は、来世の極楽浄土の道につながるとして信仰を集めた。同展示室によると、江戸時代末期、鵠沼村堀川の豪農が相模国で札所創設を発願。現在の藤沢、鎌倉、茅ヶ崎、寒川などにまたがる88の霊場を築き上げたという。現在も札所の寺院には2カ所を除いて弘法大師の坐像が残る。
会場では、語る会メンバーが実際に足を運び、調査した札所を写真入りで一挙紹介。08年に行われた圭室(たまむろ)文雄明大名誉教授の講演文を添え、当時の弘法大師信仰をつまびらかにしている。「鵠沼の人々は昔から信仰心が厚く、土地を守ってきた。若い人にも地域の歴史を知ってもらえたら」と運営委の内藤喜嗣さん。
午前10時から午後4時。月曜休館。入館無料。問い合わせは【電話】0466・33・2001(鵠沼市民センター内)
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