藤沢版 掲載号:2018年7月6日号
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日本文具大賞 「CLIP」が優秀賞 菖蒲沢の町工場中心に開発

社会

受賞製品の「CLIP」を持ち微笑むモールドテックの落合代表
受賞製品の「CLIP」を持ち微笑むモールドテックの落合代表

 金型設計などを手掛ける菖蒲沢の(株)モールドテック(落合孝明代表取締役)が中心に開発した「CLIP(クリップ)」が、6月19日に発表された「日本文具大賞2018」機能部門の優秀賞を受賞した。独自のアイディアと高い技術力が評価された。

受賞した「CLIP」は書類をまとめるクリップに新しい機能を付け加えたもの。「書類をめくる時にめくりづらい」という声から発案し、クリップが回転することでスムーズにめくり続けることができるよう工夫してある。また、特殊なくぼみ形状が付いており、クリップ同士を連結したり、外したりすることができ、簡単にページ数を増やせることも特徴。

 審査委員からは、見た人に様々な使い方の可能性を想起させ、通常のクリップの性能を大幅に向上させているアイデアと技術が高く評価された。

 受賞について落合代表は「純粋にうれしい。受賞をきっかけに製品を知ってもらうきっかけになれば」と喜びを語った。

 日本文具大賞はその年の最も優れた文房具に贈られる賞。機能部門とデザイン部門合わせて10製品が優秀賞に選ばれ、グランプリには、機能部門で、オルファ(株)のカッターナイフ「キッター」。デザイン部門はK―DESIGN WORKSのディスクバインド方式のノート「FLEXNOTE―UPWARD」が選ばれた。

独自の文具ブランド

 同社は主に自動車や家電などの金型・製品設計を手掛けているが、4年前に落合代表が「大好きな文具で町工場を盛り上げたい」と、東京や横浜の町工場4社と独自の文具ブランド「Factio(ファクショ)nery(ナリー)」を設立。これまで、それぞれの高い技術を活かし、定規やカードスタンド、ペン立てなど5製品を開発・販売している。

 「CLIP」もオリジナル商品のひとつで、町工場が協力し合い、高い技術を活かし製作された。優秀賞の受賞には、日本の町工場によって製品が作り出されたことも評価された。



書類に折り目つかない

 「書類に折り目がつかない」ことが売りの同製品。それを実現したのが、町工場の技術力だ。デザインは西村拓紀デザイン(株)(東京都)のインターン生が発案。それを元に、ばねメーカー五光発條(株)(横浜市)が開発・製造した。「ねじりばね」や「引きばね」など高い技術を駆使し、クリップをスムーズに回転させた。また、はめたり外したりする連結部分のまき具合も0・01ミリ単位での調整を試行錯誤を繰り返し商品化した。
 

 

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