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藤沢版 公開:2018年7月20日 エリアトップへ

災害時に清潔なトイレを 東日本大震災の教訓生かし

社会

公開:2018年7月20日

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災害用水洗トイレとは手動ポンプで地下水をくみ上げ、水洗トイレとして使用。遮光用のテントを立て、プライバシーも守られる
災害用水洗トイレとは手動ポンプで地下水をくみ上げ、水洗トイレとして使用。遮光用のテントを立て、プライバシーも守られる

 「水に流せないトイレがすぐに満杯になった」「あまりにも不潔で使えなかった」―。東日本大震災時、トイレの衛生事情はひどいものだった。我慢するため水も摂らない生活を送り、その結果、体調不良になる人が多くいた。

 7月7日、サービス付き高齢者向け住宅のぐるーぷ藤二番館・柄沢で防災訓練が行われた。井戸がある敷地内の駐車場には、4つのマンホールがあり、災害時には井戸水を利用し、下水に流せる水洗トイレを4基設置できる。施工した井戸屋の綾久(あやひさし)さんを招き、組み立て方を学ぶのが目的だった。工具はスパナ1本。ケースにまとめられたパーツを使い、15分ほどで完成させた。参加した女性は「思ったより簡単にできた」と話す。

 施設を運営する認定NPO法人ぐるーぷ藤では、長らく被災地支援を行い、被災者から避難所でのトイレの悲惨な状況を聴いていた。鷲尾公子会長は「トイレの不便は苦しみ以外の何物でもない」と感じ、同施設の建設時に設置を決め、災害時には地域の人にも使ってほしいと、訓練の参加も呼び掛け、一緒に組み立てを学んだ。

 災害時水洗トイレは、茅ヶ崎市の公園に設置されているが、藤沢市の公共施設にはない。市は下水道が詰まる恐れがあるとし、災害時には仮設トイレの早期設置と、簡易トイレとしてのポリ袋の使用を勧めている。綾さんは言う。「東日本大震災で、下水道は大きな被害を受けていない。1日6回トイレにいくとして、100人避難所にいたら、汚物は1日600個。災害時の状況でごみ収集車がスムーズに来るとは思えません。この状況をどう考えますか」

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