死者200人以上と未曾有の大災害となった西日本豪雨。一カ月近くたった今も、避難所生活を余儀なくされている地域も多い。藤沢市内では、「被災地の力になれば」と各地で募金活動が行われている。
湘南台地区郷土づくり推進会議(白川禮治(れいじ)議長)は、7月14・15・16日の3日間、小田急線湘南台駅改札前で募金活動を行った。被災地の悲惨な状況に「何かできることを」と、急きょ企画した。
各日、午前10時から午後5時まで20人のメンバーが、交代で募金を呼びかけた。高澤義一副議長は「今回は多くの人が協力してくれた。特に子どもが目立ち、小学生がお小遣いであろう小銭を募金箱に入れてくれて胸が詰まった」と話す。なかには2日連続で募金した小学生や、2千円しか入っていない財布から千円を募金した高校生もいたという。
湘南台駅東口の書店文華堂の店頭に設置した募金箱と合わせて、3日間の総額は104万5782円。「災害が15府県と広範囲だったので、身内や親戚が被害にあったという人も多かったのかもしれない」と白川議長。集まった義援金は、被害の大きかった広島県、岡山県、愛媛県の3県に送られた。
また市内の6ライオンズクラブが合同で22日、藤沢駅前と辻堂駅前で募金活動を行い、約38万円が集まった。
募金箱に手合わせ
善行森の幼稚園(古郡健理事長)では、7月中旬から園内に募金箱を設置した。古郡愛子園長は、園児たちに「安心できるおうちでおやつを食べたり遊んだりできない友達に、お菓子やおもちゃなど我慢できたらその分を分けてあげましょう」と話し、翌日から小銭の募金が集まった。「がんばって」などメッセージを添えたり、募金箱の前で「早く元気になりますように」と手を合わせたりする様子も見られた。
古郡健理事長は、「子どもたちなりに、自分ができることを考えていた」と話した。
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