藤沢市内在住で外国籍を持つ生徒やその保護者を対象にした交流会が21日、湘南台公民館で開かれた。当事者と学校、支援者をつなぎ、不安の解消に役立ててもらおうと毎年開催されており、15回を数える。当日は関係者約80人が参加し、進学など将来の不安や悩みを共有し合った。
湘南台公民館で交流会
市教委によると、市内の外国籍の小中学生は287人(5月1日現在)。子どもたちを取り巻く環境は様々だが、年々増加傾向にあり、特に長後や用田など市内北部で増えているという。
市は多様な背景を持つ子どもたちをサポートしようと、1992年に外国籍の児童生徒の学習や学校生活を支援する「国際教室」を国内で初めて設置。湘南台小学校を皮切りに現在は六会、富士見台、長後、石川小学校、高倉中学校の計6校に広がっている。
03年からは国際教室の設置校から成る「市国際教室配置校担当者会」が保護者会を毎年開催。今年はスペインやベトナム、英、中など6カ国語圏の児童生徒や保護者らが参加し、日本語指導員や通訳ボランティア、高校の関係者らも集まった。
この日は外国籍の高校生や社会人へのインタビュー、高校進学や学習支援制度の説明などが行われ、参加者の一人は「不安だったが、交流することで一人じゃないと安心できた」と笑顔で話した。
担当者会会長を務める六会小学校の石井宏樹校長は「保護者の不安や悩みを解消していき、子どもたちの未来が明るいものになるよう今後も支援していきたい」と話した。
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