かつて制作された、藤沢駅周辺10商店街のオリジナル応援ソングを再び盛り上げようと、南藤沢イータウン商店会長の鈴木一哉さん(46)ら、地元の有志が立ち上がった。楽曲を歌うのは、いずれも地元ゆかりのミュージシャン。歌の認知を広めることは商店街だけでなく、音楽による街の活性化にもつながるはず--。そんな青写真を描く。
7と8の両日、辻堂のテラスモール湘南屋外で行われた「藤沢粉もんフェスティバル」。ステージには楽曲に携わったミュージシャンらが次々と舞台に上がった。
歌詞には「こぐまのラーメン」や「オデオン座」など、地元住民なら誰もが知る、馴染みの場所が数多く登場する。同商店会を担当したmeguさんは制作にあたり、「藤沢在住なので知ってはいたが、より市民の心に響くよう現場に足を運び、構想を練った」と振り返る。
応援ソングは、2014年11月に行われた商店街イベントに合わせて制作。地元出身やゆかりのあるミュージシャン10組が担当した。翌年9月にはCD化。千枚を作成し、イベントで配布するなどしたが、認知度はいま一つ。こうした状況から、鈴木さんや自らも曲を制作した、たかはしようへいさんがステージを実現させた。
楽曲制作は、ミュージシャンが担当した商店街のイベントに出演するなど新たな縁を生んだ。一方、ミュージシャンは、かつてのように気軽に路上で歌えず、活動場所が限られる現状がある。現在、藤沢駅北口ではペデストリアンデッキの改修が進む。鈴木さんは「この歌をきっかけに街と音楽が結びつき、ゆくゆくはミュージシャンやパフォーマーが自由に表現できる場にしていければ」と構想を語った。
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